本日は杉並区上荻のお客様より、玄関の鍵が調子悪いので修理できるか見にきてほしいとの依頼で行って参りました。
早速現地到着
現地に到着すると、プッシュプル式の玄関で上下に1個ずつ鍵(MIWA製PR)が付いているタイプの玄関でした。
上にも鍵がもう一個ついているのですが、今回は下の鍵が調子が悪いとの事。話しを伺うと半年位前に調子が悪くなり、クレ556をやったら調子がよくなったんだが、また調子が悪くなり今回本格的に動作しなくなったとの事。
鍵にクレ556はダメーー!!
クレ556は万能なスプレーで、私もよくお世話になります。しかしながら、鍵には絶対使用してはだめです。鍵は小さな穴の中にとてつもなく複雑な構造を持っています。その為鍵穴にゴミなどが溜まると動作に問題が起こり始めてくるのです。そこにクレ556を吹き込むと中で行き場を失ったゴミ達が固まり、鍵が壊れてしまうのです。吹き込んだ直後は調子がよくなるのですが、時間が経つと動作をしなくなってしまいます。
ともかく早急に鍵を取り外します。
鍵の取り外し
今回のお客様のお宅にはLA型というタイプの鍵がついていました。この鍵は側面に付いている錠前のピンを抜く事で鍵を取り外すことができます。
早速全て取り外します。全て取り外すとこのようなパーツに分かれます。
左から、サムターン(部屋側から鍵の開け閉めをする部分)、真ん中、錠前(扉の側面に埋め込まれており鍵がかかる本体部分)、右シリンダー(外側から鍵の開け閉めをする部分)になっています。
鍵の洗浄修理
取り外した、サムターン・錠前・シリンダーを更に細かく分解し洗浄修理していきます。洗浄修理とは、水のような液体を各パーツに吹き込み、付着したゴミ・汚れ、今回の場合は556なども綺麗に洗い流していく作業です。
鍵の洗浄作業は上記の作業を経た後に、最後に鍵専用の潤滑油を塗り完了となります。
作業完了
最初の状態に鍵を戻し、鍵を再びかけてみるとスルッと回りました。今回は鍵が全壊する前に修理を行えたので、何とか鍵を変えずに正常動作を取り戻す事が出来ました。
全壊してしまう鍵を新しく変えなくてはいけません。その前に異変を感じたら、お早目な対応をお勧め致します。